向かいのお兄さん
第27章 結ばれたくて
「何今さら恥ずかしがってんだよ、裸くらいでぴーぴーキャーキャー…」
剥がした布団を遠くへ投げ捨て
直也はあたしの隣に座った
『だって…だってさぁ…』
好きかそうでないかじゃ…人の見方って全然違うんだよ…?
上半身見ただけで…ドキドキするのに…
「"あたしの胸揉んで"」
『…』
「って、言って?」
『誰が言うかバカヤロー!!///』
直也を叩こうとしたあたしの手は、あっさりと掴まれてしまった
「言えよ…優しくしてやるからさ」
耳元に
息を拭きかけながら囁かれ
あたしはもう
ほとんどそれに従ってしまう
たとえあの"声"があろうが無かろうが
結局あたしは、直也の言いなりになってしまうんだな…