向かいのお兄さん
第28章 大好き
『は…はぁ…ん…///』
急いで乱れた息を整えた
涙混じりの目を直也に向けると、直也はそっとキスをしてくれた
そしてゆっくり
あたしの身体を抱きしめた
『…直也…?///』
「…」
直也は顔を上げないで
さらにギュッと抱きしめてくる
『…ど…したの?///』
「…怖い…」
あたしは耳を疑った
直也の口から
"怖い"
なんて言葉が出たんだ
『…何が…?』
「セックスすんの…」
『…』
怖い夢でも見た子供には
どんな言葉を伝えたらいいのかな…
『…何で?』
「…美咲が…泣くかもしれないから…」