 
向かいのお兄さん
第30章 ありのままがいい
あと少し経てば、ついにあたしの大学生活はスタートする
もう楽しみで楽しみで仕方がない
あたしの専攻は教育で、一応教員志望だ
ほんとに、受かってよかった…
そんな考えを巡らせている今は、まだ心底冷える朝だ
あたしはキンキンに冷えた鼻に上唇をキュッとくっつけると、
頭まで布団を被った
『出たくないよー…』
チラリと窓へ目を向けると、とても明るい
お日様自体は出ているようだ
実際、時間を確認してみると、とっくに9時は回っていた
『…寒いっつの』
文句を言いながら布団から出て、あたしは朝食を取りに1階へと降りた
 
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