向かいのお兄さん
第30章 ありのままがいい
直也はクスッと微笑すると、軽く口を開いて
自分の唇に押し付けるように、あたしを引き寄せた
「俺のせいか」
『…うん…///』
優しいキスから
甘いキスへ
甘いキスから
激しいキスへ
転々と移るその流れに身を任せて
二人の時間を噛み締める
『…ん///』
いつもいつも、ずるい
この時だけは無駄に優しいから、あたしはどんどん落ちていく
「美咲…かわい…」
クチュ、クチュと
舌を絡ませると
身体は熱を帯びはじめる
そうすると、あたしはあたしの身体を撫でるように触りだす直也の手を
簡単に受け入れてしまう
「このブラ、新しい?」
『…だったら…?///』
「嬉しい」
やんなっちゃうな
キスしてるから見えないはず、
なのに、下着を触っただけで新しいかどうかわかるなんて
『何で嬉しいの…?///』
「俺が汚せるから」
直也はあたしを上に移動させると、あたしの服をめくった