 
向かいのお兄さん
第5章 日曜日にまた
「うっす…て、何だよその格好」
会うや否や、直也はあたしの服装を見てそう言った
『は?』
あたしも自分で着ている服装を確認する
ロンティーにジャージの下
『文句あんの?』
「当たり前じゃん。仮にも男の部屋行くんだから、もっと色っぽい格好しろよ」
『嫌じゃ』
直也は舌打ちしながら歩き始めた
あたしもその後ろを付いていく
ほんの5分程度歩いていくと、マンションが見えた
「俺ん家あっこな」
『近っ!!』
なんと、我が家から徒歩5分でした
ご近所さんかよ
二人してエレベーターに乗り込み、4階へと上った
そのまま廊下を進み、5つほど扉を通り過ぎたところで、直也は足を止めた
「ちゃんと掃除しといたからよ」
『心遣いどーも』
部屋の中に入り、驚いた
男の部屋って、意外と綺麗…ってか余裕であたしの部屋の方が汚い…
 
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