向かいのお兄さん
第33章 介抱してやる
『はぁ…はぁ…///』
直也はあたしの少し汗ばんだ額を撫で、髪を丁寧にわけてくれた
「やっぱり…美咲の中がいい…」
クチュ
と唇を
そして舌を絡ませる
カラカラになったあたしの喉は、直也のキスで潤った
『ん…直也…///』
「ん?」
『大好き…///』
下はふたりともぐちゃぐちゃのまんまだったけれど
お構いなしに、抱き着いた
大きな背中に回した手は、落ち着きを取り戻して
さらに直也を抱きしめた
あたしの背中に、直也の手が回ってくる
あたしはそれで満足だった
それだけで、直也の全てがあたしに注がれているように思える
それだけで…あたしは…
「俺も、美咲が大好き」
あたしは…
直也だけのものになれている…
直也はあたしだけを想ってくれている…
気がした
だけなのかもしれない