テキストサイズ

向かいのお兄さん

第34章 何で



―――――――――――




目が覚めたのは、だいぶ太陽も昇ってしまった時間帯



昨日体に入れたアルコールは、なんだかあたしをけだるさで包み込む




『…疲れた…』




適当に寝巻きから部屋着に着替え

あたしは一階に降りていった




お母さんはもう洗い物をしている最中で、
『おはよー…』
と言うと
「食器は自分で洗っといてね」と返ってきた




『…うん』



寝ぼけた頭と、それに似合った髪


ボサボサの両方を元に戻すために、髪を濡らしに行こうと思ったとき




「あ、今朝の新聞取ってきて」



と、言われた




『…後でいく…』



「今」




あたしは渋々、サンダルを引っ掛けて玄関から外へ出た











ストーリーメニュー

TOPTOPへ