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向かいのお兄さん

第37章 限界






「じゃああと…一週間で、答えを聞かせて」




期待に満ちた声



あたしは黙って頷いた











いいよね…





直也がもう、あたしを見てくれないのなら…










もう


隠してしまいたかった





あたしの抱く気持ちを



全部…











―――――――――








いつも通り仕事をしているときだった




俺の目に、一台の車が留まった





向かいの家の前に止まって、美咲が助手席から顔を出した




美咲は俺に気づいてないのか、運転手にばかり気をとられているように見えた




だから、その運転手に目を向けた





男だった











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