
向かいのお兄さん
第37章 限界
乱暴に首筋に顔を埋める
由紀は何の抵抗もせずに
むしろ
すぐに俺を受け入れた
「今日は…どうしたの…?///」
ろくに質問に答えないで
首にしゃぶりつく
誰でもいい
どうなってもいい
どうにかして
この
ムシャクシャを
棄ててしまいたかった
「あ…直也…///」
違う
「やっぱ、疲れた」
「え?」
俺は手をほうり出して
ベッドに横になった
「ちょっと、直也っ…」
由紀は俺の体を揺すって起こそうとするが
違うもんは
違うんだ
俺を呼んだ声は…
美咲じゃなかったから…
