向かいのお兄さん
第40章 これからも
「ずっとな…約束、な」
空いていた手が小指を立てると
あたしもそこに、小指を絡ませた
『約束ね』
人の出会いって
星の数ほどあると思う
それが良いのか悪いのかなんて
その後のその人との関わりようによって
変わってくるんじゃないかな…?
あたし?
あたしはもちろん…
『良かった』
「何が?」
『何でもない』
良かったどころじゃ、ないね
こんなに幸せだと、申し訳ないくらいだもん
『直也…』
「うん」
『「愛してる』」
『ハモんないでよ』
「言うと思ったから」
二人して
クスクスと笑った
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