
向かいのお兄さん
第43章 初夢
家に着くと、直也の家で二人してゴロゴロと過ごした
『お正月って、暇だなぁ』
「まぁな」
昼間はずっと、テレビでお笑いを見たりして時間を潰した
時間なんてあっという間で、そうこうしているうちに夜になる
「美咲、家に帰んなくて大丈夫か?」
『ん~、今日は直也ん家で泊まる~』
身体も頭もボケてしまったように、ヨロヨロフラフラと直也に抱き着いた
「初夢、何見るかな?」
後ろから覗かせたあたしの唇に、直也はキスをした
『んー…直也が出て来てほしぃな…』
「じゃあ俺は裸の美咲」
『なぜに裸…?』
「夢の中でも襲い放題だし」
腕を引っ張られ、正面から抱きしめられる
『ん…ぁ///』
首筋を這ってくる舌の動きに、
背中を寒気が
胸の辺りを熱が襲った
