
向かいのお兄さん
第44章 変態一号登場
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「マジで、何の用で来たんだよ?」
一旦全員ベッドから下り、机を囲んで座った
雅也さんは後ろに手をつき体を支えながら、かったるそうに答える
「だからー、直也が心配になったから」
おふざけだとは、手に取るようにわかった
直也はギロリと雅也さんを睨み、イライラしながら足を揺らした
「用がないなら帰れ」
「用もないのに来るわけないじゃーん」
口笛を吹き、余裕の表情
しかしここで、雅也さんは「あ…」と声を出した
「でさぁでさぁ、お前の彼女、名前何?」
顔を近づけ聞いてくる雅也さんに、直也は鬱陶しそうな顔を見せる
『えっと…美咲って言います』
「ほ~美咲ちゃんか」
ニヤニヤした雅也さんの隣で、
言わなくていいのに…
と言いたげな顔を、直也は作った
