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向かいのお兄さん

第47章 記憶にない記憶





ガタン
と席を立った


周りの視線が痛かったけれど


その日はすぐに、家に帰った








――――――――








「あ、美咲」




あたしが車から降りると、直也が声を掛けてきた



まだお昼だから、もちろん仕事中



だから作業着のままだった





『…』




あたしは精一杯の笑顔を向けて

家に入ろうと思った




けれど次いで

めまいに襲われる






『…!!』





グンと地面が近くなった







「美咲…!?」





直也の声が聞こえた気がして



それから意識が





途切れた

















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