
向かいのお兄さん
第47章 記憶にない記憶
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大学に着いてからも、頭痛に悩まされた
本当に突然だ
全く、意味わかんない…
「―――よって社会は…であるから、…だね?」
ああー…教授の講義も朧げー…
朦朧とした意識の中、また目頭がキンとした
『っ…』
そして何か
ポンッと頭に浮かんだ
『…』
何これ…?
その頭に浮かんだ記憶に
疑いを抱く
え…え…?
嘘…
あたし…小学生のとき…
大きな手が
頬をくすぐる
絶対、嘘…何?
これ…あたし、何思い出してるわけ…?
知らない人
何であたしの
名前
知ってるの…?
