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刑事とJK

第16章 過去




小泉が、8歳の少女を誘拐した


本名は小泉龍太郎(リュウタロウ)

奴は刑事課では有名な爆弾狂だ




村上のところには、その誘拐された少女の救出と
小泉の身柄を確保するという指令が出たのだ




「なんでこの小泉って奴はなかなか逮捕できねぇんだ?
今までに何度も警察と接触あったんだろ?」




村上は腕を組んだ




『小泉は爆弾狂って呼ばれるほどイカれてるが、
頭はキレる奴だ』



「お前よりも、頭いいのか?」



『あたしも直接会ったことはないから何とも言えないけど…
多分、てこずるだろうな』






今まで村上が受け持った事件は
すべて解決してきた


そんな村上の口から少し自信なさ気な発言が飛び出し、
斉藤は黙り込んだ




『ま、油断しなきゃ大丈夫だって。行くよ』




村上は斉藤の肩を叩き横を通りすぎた



斉藤も、Uターンして村上について行った








―――――――――――






小泉と少女がいる場所はもう特定出来ていた


使われなくなったデパートだった





『入口を全部、固めて下さい』



村上は無線で警察に指示を出す


藤野は心配し、
村上と斉藤に話しかけた




「ほんとに二人で行くのか…?」



「ああ」



『外にも人は必要だからな、藤野、頼りにしてるから。
何か中で異変があったら直ちに突入しろ』



「はい」





村上と斉藤は
建物内に入って行った



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