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刑事とJK

第6章 馬鹿






「ちょっと君ら、話があるんだけど…」


斉藤は少年たちに近づいた

少年といっても、ゆうひと変わらないくらいの歳だろう



「誰あんた?」



「二日前も、それで遊んでたのか?」



「二日…?あぁ、そうだけど」



お互いに顔を見合わせながら、
慎重に答えているように見える




「犬を、殺したりしたのか?」



「人には撃ってないよ」




「い・ぬ・を」



その瞬間、少年たちは逃げ出した


「あ、こら待て!!」




少年たちは公園を出て、狭い道に入っていく


斉藤も、急いで後を追いかけた




走って走って走って、分かれ道に差し掛かり、
5人ほどいた少年たちは3つに分かれた



斉藤は一人になった少年(A)を追いかける


しかしこれが少し肥えているのにすばしっこいときた



「待ちやがれデブ…!!」



無我夢中で追いつき、Aの服を掴んだ



A「うわぁっ!!」


「ハァ…ハァ…、おいわかってんのか、お前ら動物虐待で…」


突然、ズキンと頭痛がした


「いって…」


その瞬間、横から他の少年たちが出てきた


みんな、その手には鉄パイプを持っている




斉藤は頭痛をこらえた


「言っとくが、オレは刑事だ
…もしお前らがオレを襲って来たら、
正当防衛ってことでこっちも容赦しねぇぞ」



少年たちは持っているものをぐっと握り締める





少年のうちの一人が鉄パイプを振りかざし、
殴り掛かってきた


斉藤は避け、そのパイプを蹴り飛ばし、
少年(B)の後ろに回り込んで地面に押さえ付けた


「いって!!」




もう一人(C)が
Bを押さえ付ける斉藤に向かって走ってきた

それをすぐさま背負い投げる








一人捕まえたかと思ったら
他の奴が邪魔をしにかかり

捕まえた奴を逃がしてしまう



これじゃキリがねえな…




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