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願わくば、いつまでもこのままで

第1章 俺と兄とその嫁さん


目が覚めると、視界には白い天井、耳には外から朝を伝える鳥のさえずりが聞こえた。


朝、か……今何時だろ

枕元の時計の針からすると、6時半過ぎ。いつもの1時間も早く起きたわけだ。


グゥ~……


なんつーまぬけな音。まぁ昨日晩御飯食ってないしな。

取り敢えず……顔洗お。


起き上がると少しフラフラした。
寝起きに加え、腹が空いてるのだし当然といえば当然だな。

洗面所に行って冷たい水を思い切り顔にかけたら大分頭が起きてきた。


次に台所に行き朝御飯を作った。

トーストに目玉焼き。スーパーでこの前買ったサラダにソーセージも焼いた。
時間に余裕があるため、ゆっくり食べ始めた。



今日も大学か、面倒だな……兄貴はもう会社行ったのかな?まだ行ってないか。

朝御飯は比奈ちゃんが作ってくれんだろうなぁ……あぁ羨ましいことこの上ない。

あれ?
でも確か俺比奈ちゃんの手料理食べたことあるな。
いつだっけ……2人が結婚したばっかで今のマンションに引っ越した時じゃなかったかな。
荷物の片付け手伝った後に。

そっか、もう2人が結婚して4ヶ月か……。


4ヶ月前、兄貴の泉和斗と神崎比奈が結婚して

俺は比奈ちゃんに出会ったんだ。

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