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2人乗り

第5章 キスって・・・?


門限近くまで

俺の部屋で過ごしたあと

いつものように

アキラを送っていく




おでこにしか

キスできなかった俺は




ちょっと




凹んでいた





いつもの神社にさしかかると

アキラが「少し寄っていく?」

と、俺をさそった。



珍しいな。



自転車をとめ

早速アキラの手を握った。

門限の時間が近づいているから、

境内に座ろうとすると、

アキラは俺の手を引いて

神社裏へと向かった。



「アキラ、時間大丈夫?」


「うん、まだ大丈夫だよ。」



あたりは暗く、

ひとりなら

ちょっと怖いくらいだ。




時間が遅くなると、

昼間あんなに暑かったのに、

少し肌寒い。



いつもの石に

俺が座ろうとしたら、

アキラが急に

俺に抱きついてきた。




「ア、アキラ?

どーしたんだよ、急に。」





「ん?……別に……だめ?」




「いや、ムシロ

俺はうれしいけど。」



俺がアキラを

優しく両手で抱きしめると、

アキラは俺の

首もとに顔をうめた。




「帰りたく…なくなったのか?」



「うん……直希?」



「何?」



「私の事、すき?」



「好きだよ。

アキラの事めちゃくちゃ好き。

どーしたらいーのか

わかんねーくらい好き。

猛烈に好き。


アキラ・・どーした?」






「ううん、それならいいの。」





と言って、

更にアキラは

俺にカラダを寄せた。




おい、どーしたんだ?



なんでそんな事






確認するんだ?





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