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ものやおもふと

第3章 睦月

01/25 04:45

ちょっと手を止めると彼を思い出す。
で、
無限ループにはまる。
次はいつ会えるのかな、とか
どこ行こうかなとか。
ぎゅってしてほしいとか。

彼の心情が読めない。
だからうだうだと悩む羽目になる。
明日テストなのに
気を散らすことが多すぎて捗らない。

レポートも終わってないし。
やらなきゃって思ってて、
やってないことの多さに
押し潰されちゃいそうだ。

今のこの曖昧な関係は
いつまで続くのだろう。
つかれた。

問い詰めてしまいたい。
でも
ただの友達だって返された時の
ことを考えると怖くて何もできない。

自分が可愛いから動けないんだって。
そんなこと分かってる。
言われなくても知ってる。

でもやっぱり怖い。
一年半前に遠回しに言って、
遠回しに拒絶された時のことが
今でも頭から離れない。

自分の言ったことはちゃんと覚えてる。
彼からの返答の記憶はとても曖昧だけど。
心が冷えたことと、
ご飯が喉に通らなかったことと、
上手く泣くこともできなくて辛かったことと、
たかがメールの返信が間遠になったことが
後回しにされてるんだと思い知らされて
悲しくて仕方なかったこと。
あれは、言ったタイミングが悪かった
とは、今では思える。
言うべきじゃなかったと。
でも、
あのタイミングだったからこそ、
今でも続いているのかもしれないとも思う。

こうやって自分一人で納得して、
悩んで解釈して、
誰にも相談しないで、
独りよがりにもなるわけだ。

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