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月夜に咲く

第9章 朝

詩織は家に着き静かに玄関を開ける


走ってきたため
乱れる息を整えた、


鞄をソファーに置くと寝室に向かう

ドアを開け覗くと
はぁはぁと苦しそうな声がする


ベッドに近寄り龍に声をかけた


「龍?
 熱はどのくらいあるの?
 飲み物買ってきたから飲んで
 薬も飲まなきゃね」

部屋から出ようとする詩織の腕を
龍が掴んだ

「行くな…」

そんな龍に詩織は
微笑むと

すぐ戻るからと宥める

龍が頷いたのを見て
いい子と頬を撫で部屋を出る


龍の部屋着と必要な物を持って
部屋に戻った詩織は


「制服のまま寝にくいから着替えよっか?
 手伝うから起きれる?」

詩織は龍の着替えを手伝い
薬を飲ませ熱を計り
布団を掛けた

「龍ちゃんと寝るんだよ?」

と声をかけると

龍が首を振るので

一緒に寝よっかと詩織もベッドに
入った。
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