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性教育学校

第36章 家族




「あたしは…ずっと…
お母さん達と居たかったのに…」



ただただ沈黙が続く



あたしはほんとにばかだ
こんなこと聞くために
電話したんじゃないのに

返ってくる言葉
お母さん達の思ってる思い

そんなの
だいたい分かってる
聞くだけ辛くなるだけなのに







『怒ってるわよね…当たり前よね…
ひどいことしちゃったもんね…』



小さくて
弱々しくて
強く言うことが出来ない


『ほんとに…ごめんなさい』


謝ってほしくない

謝られたら…
許さなきゃいけないじゃんか…
あたしは…お母さん達がどんなに
ひどいことしても
あたしの大好きな家族なんだもん



小さい頃から
貧乏だったけど
お父さんとお母さんがいたから
あたしはこんなに成長出来た

あたしのために
たくさんたくさん尽くしてくれた
ほんとに…大好きだった



『あたしも、お父さんも…
みなみを考えなかった日はない…
ずっと心配で不安で後悔で…

親として…最低な事したのに
みなみに合わせる顔もなくて……
ごめんなさい…っ』



勝手に
頬を涙が大量につたう



「…お…母さん…っ」

うまく言葉も
しゃべれないくらい



「あたし…今すごく楽しいよ…
だから、心配しなくていいよ…」


お母さんの気持ち
充分分かったよ…
もう、充分分かった…





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