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性教育学校

第39章 戻れない




「も~どこに居たのよー!
探したんだからね!」


「あ、あぁごめんごめんっ
酒だっけ?わすれてたわっ」


なんか…普通だな
やっぱり深い意味なんかじゃ
なかったんじゃないかな…?


「もうお酒はいいよ!
早く戻ろーよ♪」


「…おう」

「おい、
なんでみなみにあんなこと言ったんだよ」


渓人は全然笑ってなかった
怖い顔してる


「………」

裕希はだまったまま

「なんとか言えよ!」

「ちょっと渓人…
そんな怒らなくてもいいじゃん…」


何年も一緒にいるけど
渓人がこんなに怒るのは
初めてかもしれない



「もう…別に良くね?」


裕希が口を開いた
なんか…裕希じゃない


「俺がどうしようと
別に関係ねえじゃん。」


「は…?
ふざけんなよ!」


渓人が裕希に
つかみかかった


「ちょ…渓人…っ」

あたしは
どうすることもできなかった

初めて
二人を本当に怖いって思った

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