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性教育学校

第39章 戻れない




「…お前、そんな奴じゃねえだろ。
どおしたんだよ!おい!」


「…んだよ。
もうほっといてくれよ…」



裕希の言葉は
どんどん弱くなっていく
いつもの元気な裕希は
どこにもいない


「裕希…どうしてなの…?」


あたしたちに
なんでも言ってよ…



「…嫌い、嫌いになった
だから冷たくした。それだけ」


「お前…っ」


「あたし、信じない!
裕希はそんな人じゃない…
そんな人じゃ…ないよ……」


お願いだから
目覚ましてよ…
いつもみたいに笑ってよ…



「俺はこんな奴だよ。
いつもの俺は本当の俺じゃない。
ただ、作ってただけ

もういい子役は疲れたんだよ」


裕希は
渓人の手をはらった


あたしも渓人も
もう、なにも言えない



「お前等も…
もう俺の事無視っていいからな」


それだけ行って
立ち去っていっちゃった



まだ…全然信じられない
信じられなくて頭回らなくて
ただ………悲しい




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