テキストサイズ

性教育学校

第40章 運命




「みなみ~!早く早く~!」


あれ…莉乃がいる
それに…渓人も裕希くんも…


「みなみちゃん置いてくぞー!!」


優しい笑顔で
裕希くんがあたしを呼んでる
あの顔と声…
すごく安心する
あたしが大好きな裕希くんだ



「ほらっ、行くぞ?」

渓人があたしの手を握って
二人の所へ
連れていってくれる



あたし…これが好き
この瞬間が何よりも幸せ

もし夢なら…
覚めないで……。
もう少しこのままで居たい














目の前には
莉乃と渓人がいる


「……覚めちゃった…」


覚めてほしくない時
夢は必ず覚めてしまう



「もしかして…みなみも見たの?」

「え…?」

「あたしたち4人が
楽しく話したりしてる夢…」

「……見た」


莉乃は渓人と顔を
見あっていた


「あたしたち…運命かもね
渓人もあたしも、同じ夢見たの」


運命…?
あたしたち4人が…?


「一人も欠けちゃ駄目なんだよ…
だから、みなみも行こ?」


「行くって…どこに?」


「裕希んとこ。
みんなで行こうぜ」


渓人が言った



「……うんっ」



あたしたちは
血は繋がってないけど
大切はもう1つの家族だから

だれ一人
欠けたら駄目で
必要じゃない人なんていなくて


あたしがここに来て
そろった4人は
奇跡なんかじゃなくて
運命だったって
今、すごく思うよ





「行こっか♪」

莉乃はもういつもの笑顔だった

早く4人揃いたいって
気持ちが伝わる

ストーリーメニュー

TOPTOPへ