テキストサイズ

性教育学校

第40章 運命





「裕希、笑ってよ!
笑ってる裕希が一番好きなんだよ?
みんなそう思ってるっ」


「…無理、今笑えない…っ」


この状態で
笑うってどうすんだよばか


「裕希くん意外と涙もろいねぇ」

「お前が言うな、
一番の泣き虫だろ」

「確かにー♪みなみは説得力ないねっ」



こんな普通の会話でも
なんでこいつらだと
こんなにも楽しくて…楽しくて



「あーーーーー!!
吹っ切れたーーーーっ!」


無性に
叫びたくなる



「ど、どうしたの裕希!?」


もー吹っ切れた
こんな簡単に吹っ切れるもんなら
今までなんだったんだーって思う



俺はみなみちゃんを見た


「みなみちゃん、
ほんとーに大好きだった!
まぁ実らなかったけど
色々学べたし…ほんと感謝してる。
ありがとーな」


「あ、あたしこそ…
ごめんなさい………っ」


一見強そうに見えて
すぐに泣いちゃうこーゆう所
守りたくなって、可愛くて
永遠に俺の初恋




「莉乃はー…
いつも俺を元気にしてくれた。
俺の一番の理解者は
莉乃だって思ってる
お前の明るさにいつも救われてるよ
ありがと!!」


「…らしくないよ…っばか!」


気強くて友達思いで
お前みたいに気が合う奴
他にいねーよ



「お前はむかつく。
俺の方が絶対みなみちゃんの理解者。
でも、お前には一生勝てない
俺は、みなみちゃんを預けるのは
お前だけだって思ってる。
もー絶対絶対泣かすなよ」


「…言われなくても
そーするつもりですが。」


本気で俺にぶつかってきて
自分をさらけ出せるのは
渓人だけだ



俺はこいつらが
まじ大切で
失えない存在って
改めて実感した



ストーリーメニュー

TOPTOPへ