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｢どうしよ…逃げちゃったよ
部屋戻りにくー…｣


行く場所もなく
寮内をぶらぶらしていた


ほんとは
部屋戻りたいけど
裕希いるし…気まずいし…

ってか
気まずいとか思ってんの
あたしだけ…か




｢はぁ……
っとに、ばかだなー…あたし｣


思い出したら
なんだか笑えてきた


｢一人で浮かれて
あっさり振られて…
あー…ばかばかば……か…っ｣


裕希があたしに
気持ちがないのなんか
ずっと知ってたのに

ちょっと優しくされたくらいで
勝手に浮かれて…
なんでこんな辛い思いするんだろ



やっぱり
恋なんて嫌だ
ただ辛いだけじゃん…
あたしは…ずっと辛いだけ…



こんなに
泣くなんてあたしらしくない

分かってるけど
溢れる涙が止まらない