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スコアワールド

第6章 Start

「……さようなら。」

簡潔な別れの挨拶とともに鎌が動き出す。

所詮ここは現実ではない。
死んでもちゃんと生き返る。
だから、怖いのは痛みだけ。
ならば。

「っ!!」

鎌が振り切られる一瞬。
鎌に持ち上げられるように上を向く。
同時に右腕を上げ、面に全力のこぶしを叩き込んだ。

「ッ!?」

ぐらりと体が揺れる。
面にピシリと一筋の亀裂が……。

ぐじゃり。

亀裂が入った面に血が飛び散る。
血が涙のように一筋流れた……。





























































どさり。

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