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【リレー小説】ルイーダの酒場 3


《ドラクエの世界でみんなで冒険しよう!》


ドラクエの世界観でオリジナル二次創作をリレー小説で書いてみませんか?
ドラクエの世界観なら、どんな物語でもOKです。
ただしドラクエの世界を楽しむためにも脱線しすぎにはご注意ください。


《ルール》
*ドラクエ好きなら、誰でも参加OK
*初めましてなどの挨拶はなし
*基本は三人称(場合によっては一人称もあり)
*前の人の文章を読んで話を繋げる
*順番は決まってないので、被った場合は先に書いた人の文章を優先する。またはうまいこと繋げる。


【登場人物】
ムト(盗賊→勇者)
パーム(マジシャン→魔法戦士)
レミファ(遊び人→賢者)
イワハシ(商人→武闘家)
カズマ(忍者)

ヤス(魔物系YouTuber)
ヒロ(魔物系YouTuber)
サチ(ヤスの妻、ヒロの母)

トロル(テヘペロ)
はぐれ爆弾メタル岩(クランチ)
キメラ(つばさ)
ベビーパンサー(はやて)

カネミツ(ダーマ神殿の大神官)
トムじいさん(ピチピチギャル)


http://otona-novel.jp/viewstory/index/37171/?guid=ON

84 「あれぇ?でも、パームって魔法戦士でしょ?使える呪文は、魔法使いのだけだよねぇ?なのに、僧侶と賢者しか覚えることが出来ないバギ系の呪文が唱えられるのって、おかしくなぁい?」

「っ……言われてみればっ」

 ボケがちのレミファにしては珍しい鋭いツッコミに、色ボケしかけていたムトは、ハッと目が覚めたように気づいた。

 パームのこれまでの職歴は、マジシャンと魔法戦士のみ。僧侶と賢者にはなったことはない。だから、バギ系の呪文が唱えられるわけがなかった。

 てことは……?

「お前――パームじゃねぇなっ!?」

 ムト達はすぐさま、パームから距離を取った!そしてまた、光邦を盾にした!

「あんた達、いい加減にしなさいよっ!」

 そうこうしていると、パームの体は、メキメキと不気味な音を立て始める。

「あーあ。なんだ、もうバレちまったのか。せっかく変化の杖で姿を変えたのに。
 まぁいいや。遅かれ早かれ、ここがお前達の墓場になるのだからなぁ!キヒヒヒヒッ!」

 なんと、パームは偽物だった!

 偽物パームは、胸をドキリとさせる色男から、背筋をゾクリとさせる気味の悪い魔物へと変わっていった!
85 ムトは魔物に身構える。

「正体現しやがったな……俺のパームに化けるってことは、煽ってんのか魔物野郎!」

「ちょっと、なんで私に向かって言うのよ! わざわざ真横向かないでちょうだい! てか、誰が魔物やねん!」と光邦は、ブスっとすねる。

レミファは、ムトの言葉を聴き逃がさなかった。

「ちょっと待って……いま、なんて言ったのムト……」

ムトは顔色を変えて口を塞ぐ。

(うおっ! なんであんなこと言ったんだ!? いや、言い間違えたんだ。そうだ)

レミファは、ムトに詰め寄る。

「ムト……光邦さんに向かって、魔物野郎はダメよ! 魔物がかわいそうでしょ!」

「そっちかい!」とムトは半回転しながら倒れ、光邦は苦笑いと苛立ちで瞼がヒクヒクとしていた。

自分が人間扱いされるのは、いつの日なのか……レミファのフォローがくると期待した自分を少し責めた。

魔物はヒタヒタと音をたて、ムト達に近付いてくる。

「お前が存在するから私が人として霞んでくるんだろうがっ! くたばれ、こるぁっ!!」

突然の怒りの声とブオンという、金の剣が唸る音が重なり、魔物の悲鳴を掻き消した。


86

「キッ、キキキッ……危なかったキキッ。危うく真っ二つにされるとこだったキキ。しかしなんだ、この見たことのないバケモノはっ!」

魔物は、光邦を見てかなり怯えてる。

「バッ、バケモノですって……? バケモノにバケモノって言われるなんてっ……!」

魔物にバケモノ扱いされると、さすがの光邦も傷ついた。そして、更に怒りを増幅させた。


87
 説明しよう! 光邦は怒りを増幅させると、マジでとんでもねぇバケモノと化し、あんなことやこんなことをして、世界を滅亡へと追いやる……

「ちょいとおやめよっ! いくらこの物語が全然進んでいないからって、ナレーションまで私をバケモノ扱いしないでちょうだいっ!」

「えー。なーんだぁ、違うんだぁー。レミファがっかりぃー」

「がっかりすなっ!」

 これで光邦は、また更に怒りを増幅。

 すると、なんと――

 金の剣が、より金色に輝き出した!


88 そして、その金色に輝く剣身に、なにやら紋様がじわじわと浮かびあがってきた。

それと同時に、怒りに震える光邦の髪や眉も金色に光りだし、刷毛のような立派な髭がフサァッと生えてきた。

それを見た魔物たち……パームに化けていた魔物、その辺に転がっていた爆弾岩たちのみならず、テヘペロや王様までもが一瞬で青ざめ、「ははーっ」と、ムトたちにお尻を向けてうずくまった。

「な、なんなのぉ?」

「うがうが!(レミファもムトも、頭が高いじょ)」

必死な表情をしたテヘペロが、ふたりにしゃがむように手で合図を送る。
しかし、ムトもレミファもわけがわからない。

「王様まで何してんだよ?」

「そ、そなた、知らぬのか?
あのおかたは、恐れおおくも、『パブ黒い穴』のダンサー勇者、コーモン様じゃ。
ケツだしてひれ伏さねば、とんでもないことが起こるのじゃ」

王の説明にも、ふたりは納得できずにポカンと立ちつくす。

「いいのよ。アリアッハーンの王、パピーちゃん。この者たちは、私の仲間なんだから。

さ、ムトさん、レミさん、ズボズボタイムですよ……って、ふたりともついてなかったわね。カーッカッカw」




89 これまでの怒りが抜けたのか、体をそらして大口を開けて笑いだす。
そんな光邦を、ムトとレミファは異様なものを見るかのように眺めた。

ふたりの視線などおかまいなしに、光邦は独りごとを言う。

「ということは、すべて、私の獲物ということになりますな♪」

今や完全に金色の髪の怪物と化した光邦は、目の前に並ぶ尻を物色しはじめた。

「て、テヘペロ。あなたは私たちと立っていて大丈夫よ」

「う、うがぁ(で、でもぉ)」

「いいから、来なさい!」

レミファが、テヘペロを強引に避難させた。
そして、ムトも王様を自分の後方に隠す。

「さあ、だ・れ・に・し・よ・う・か・なっ。……決めた!」

舌なめずりが止まらないコーモン様に、指名を受けたのは、





90 パームに化けていた魔物だった。

「ふふん、最初はあんたからよ。私をバケモノ扱いしたことを後悔させてやるわ♪」

「や、優しくしてくださ……アヒ~ン!」

一瞬で魔物は昇天した。
そして恐怖のズボズボタイムが始まったのである。



91 爆弾岩たちが、うなりまくる。

「ゴッ、ゴッ、ゴーッ…!」

光邦の手にかかったほとんどが、すぐに昇天した。
そして、かろうじて息のある岩たちが、ムトたちの前に転がってくる。

「あいつ、木は嫌なくせに、岩ならオッケーなのか?」

「きっと、あの金色モードのときは、素材は気にならないんじゃあなあい?」

「うがうが(オイラもそう思う)」

ムトたちが、光邦の嗜好について話しあう間にも、少しずつ生き残り岩が増えていく。

と、そのとき、光邦の楽しそうな声が響き渡った。

「あなたたち、もっと根性みせなさいよ! まだまだ足りないわ!! さあ、次の尻、カモーン!」

金の剣がまた、強く輝いた。
もてあそばれた岩たちは、お互いに体を震わせる。

「(ゴトゴト)…メメメメメ…」

岩同士がぶつかる音とともに、なにかつぶやきのような声が聞こえてきた。

「(ゴトゴト)…メメメメメ…」

最初に気づいたのは、レミファだった。
おそるおそる、ムトに尋ねる。

「ね、ねぇ。このコたち、爆発しないわよね? "メ"って、あの"メ"?」

レミファに尋ねられたムトが、耳を澄ます。




92 「(ゴトゴト)…ガガガガガ…」

「え? 俺には"ガ"って聞こえるぞ」

「(ゴトゴト)…ガガガガガ…」

「うーがっ(さっきは"メ"で、次は"ガ"に変わったじょ)」

「ほらぁ、テヘペロも言ってるじゃない。次は、ぜえったいに"ンンンンン"よぉ!」

「(ゴトゴト)…ンンンンン…」

「ほらねぇ♪」

爆弾岩たちは、レミファの予想通りにつぶやきだした。

「"メ"の次が"ガ"で、そして、"ン"だって……!?」

ムトの体から、血の気がひいていく。

「"ほらねぇ♪"じゃねぇよ。これ、やべぇだろ。城ごと吹っ飛ぶぞ。急げ、魔法封じの呪文だ!」

「呪文? えっと、えっとぉ……」

「(ゴトゴト)…ンンンンン…」

「やだあ! "テ"がきちゃうー!」

あわてふためくレミファに代わり、ムトが思いつく限りの呪文を叫んだ。

「マハリク、マハリタ、マホトーン!」

「(ゴトゴト)……」

爆弾岩たちの呪文を封じこめた。

すると、メガン○を唱えられなくなった爆弾岩たちが…!
ゴトンゴトンと積みあがり、どんどん合体していく。

な、なんと、巨大なキング爆弾岩になってしまった!




93
予期せぬ出来事に、

「…………」

この場にいる全員が、恐怖と絶望で立ちすくんだ。
一番に昇天した魔物も、巨大な爆弾岩を見て「オワタ……」と、再び昇天した。

と思いきや、

「あらま、ズボズボしてた岩が合体してでっかくなっちゃったわねぇ」

この世界のことがよくわからん光邦一人だけは全然平気で、ただキョトンとしていた。

金の剣は、まだ、まばゆい金色を保っている。

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