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【リレー小説】ルイーダの酒場 3


《ドラクエの世界でみんなで冒険しよう!》


ドラクエの世界観でオリジナル二次創作をリレー小説で書いてみませんか?
ドラクエの世界観なら、どんな物語でもOKです。
ただしドラクエの世界を楽しむためにも脱線しすぎにはご注意ください。


《ルール》
*ドラクエ好きなら、誰でも参加OK
*初めましてなどの挨拶はなし
*基本は三人称(場合によっては一人称もあり)
*前の人の文章を読んで話を繋げる
*順番は決まってないので、被った場合は先に書いた人の文章を優先する。またはうまいこと繋げる。


【登場人物】
ムト(盗賊→勇者)
パーム(マジシャン→魔法戦士)
レミファ(遊び人→賢者)
イワハシ(商人→武闘家)
カズマ(忍者)

ヤス(魔物系YouTuber)
ヒロ(魔物系YouTuber)
サチ(ヤスの妻、ヒロの母)

トロル(テヘペロ)
はぐれ爆弾メタル岩(クランチ)
キメラ(つばさ)
ベビーパンサー(はやて)

カネミツ(ダーマ神殿の大神官)
トムじいさん(ピチピチギャル)


http://otona-novel.jp/viewstory/index/37171/?guid=ON

51 一同が宿屋を出ようとした時、受付にいたおっさんが、一言……、

「夕べはお楽しみでしたね」

それを聞いたムトは、「ちょっと待て! またお前らぱほしたのか?」とムッとし、眉間を寄せる。

レミファは、首を横に振り「いや、なにもしてないわよ。だって、道具はパームが持ってるし」

「じゃあ、なにを楽しんだんだ?」とムトは問い詰める。

テヘペロはムトの肩をツンツンと突き、光邦を指差した。

色つやのいい光邦がふんふんと鼻歌を歌いながら、腰をくねらせて歩いている。

ムトの顔が青ざめる。

「な、なぁ……あんた、夕べなにかしたか?」とムトが聞いた。

「え、私? あなたにそれを聞く根性と勇気があるなら、全部話してあげるわ」

「……いや、別にいい」

「ちょっと、あれ……」とレミファが宿屋の横にたつ村の壁を指差した。

見覚えあるイケメン青年が尻を押さえながら、ドムドムと壁にぶつかっていた。

「ねえ、ムト……話、聞いてみる?」

「やめよう……あれはソッとしておいた方がいい」

なにも聞かず、一同は村を出た。

そして、王がさらわれた山へと、向かうのだった。
52
 村を出てからも、ムト・レミファ・テヘペロの三人は、『夕べのお楽しみ』ですっかり上機嫌の光邦と、まともに目を合わすことが出来ないまま、

 敵の本拠地に、ようやくたどり着いた。


53
「この山に、王様が捕らわれているのか……」

 暗雲に包まれている山からは、強烈な邪気を感じる。


54 「気味悪いとこだなぁ」

ヌメヌメとした生臭い風が吹き、ムトはフードをギュッとかぶりなおした。

突然、背後で、ドシン・ドシーンと何かが落ちてきた音がした。

振り向くとそれは、2体の大きな……
と、説明する前に、そいつらは喋りだした。

「ウグウグ!
(やい、人間ども! ここは、俺たちの縄張りだ。早々に、出ていきやがりませんか?)」

「ウギウギ!
(あんた、それを言うなら、出ていきやがれ! だろ?)」

「ウグウグ!
(あ、そうか。出ていきやがれないなら、始末しました!)」

「ウギウギ!
(それは、過去形だっ! 正しくは、始末してやるっ! だっつーの)」

「ウグウグ!
(あ、そうか。で、何の話だったっけ?)」

背後から現れたのは、2体の変なトロルだった。
55 「なあ、あれは敵なのか?」

「始末してやるとか聞こえたから、敵っぽいよね」

「うがうが(強そうだじょ)」

ムト、レミファ、テヘペロがひそひそと相談するなか、マイペース上機嫌な光邦がひとり。

「ねぇ、ちょっと、あなた!」

トロルに気軽に近づき、にこやかに話しかけた。

「あなたの唇、とてもいい色ね。どんな口紅つかってるのか教えてくれない?」
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すると、ダブルトロルのツッコミ担当の方が、

「うっ……うぐうぐっ!?」

と、光邦を見ながら、アワアワと慌てだした。

「おい、テヘペロ。アイツ今、勇者カマ野郎を見てなんと言ったんだ? 『出た、化け物!』……とか?」

ムトがテヘペロに訳を聞くと、

「……うが、うがうが(アイツは、『あなたはもしや……かの有名な歌姫・アリ●ナ・グランデ様では!?』と言ってるんだじょー)」

と、答えてくれた。だが、

「はぁ? 誰だぁ? その、アリなんちゃらってヤツは。『おおありくい』の一種とかじゃあねぇよな?」

この世界(ドラクエ)では存在しない人物ゆえ、ムト達には、ア●アナの偉大さがわからないでいた。

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一方の光邦は、ダブルトロルのツッコミが、今なんて言ったのかわからずで、もう一度聞き返す。

「あのだからね、『あなたの唇、とてもいい色ね。どんな口紅つかってるのか教えてくれない?』って聞いてるんだけど?」

するとダブルトロルのツッコミは、興奮冷めやらぬまま、

「ウギウギ、ウギウギウギ……!
(私の口紅は、今魔物界でバカ売れ中の『ブラッドリップ』でごさいます! この口紅の原料は、ブラッドハンドのあの真っ赤なドロドロを100%使用しておりましてですね……)」

ベラベラと早口で熱弁しだす。

58 光邦は顔をしかめ、レミファに尋ねる。

「ねぇ、この人達、どこの国の人? 同じような体型してウガウガ言ってるけど、あなた達、話通じる?」

「これ、人じゃなくモンスターだよ。テヘペロはうちらの仲間だけど、なんとなくのニュアンスで感じ取ってるだけで、なに言ってるのかはわからないよ」

「も、モンスター!?」

光邦はどの世界中集めても、たった一人しかいない、モンスターの尻を掘ったオネェとして語り継がれることになる。

「え、私すごいじゃない。本でも出そうかしら」

「や、やめた方がいい」とムトは剣を構える。

「え、ちょっと、私と戦うの?」と光邦は金の剣を構える。

「違う! 目の前にいる2匹はモンスターだ。こいつらを倒さなきゃ先に進めないだろ!」

「あんた、女なのに威勢いいわね。私も似たようなの知ってるわ。そいつ、私と同じ顔をしてるけどね」

「ごちゃごちゃ言ってねえで、やるぞ!」

ムトは2匹のトロルに向かっていった。だが、この地帯のモンスターは強かった。

叩き飛ばされ、大ダメージを受ける。

「うわっ!強いぞ」
59 レミファも攻撃の呪文を唱えたかったが、仲間のサポートをするのに手が離せない。

バイキルトを受けて強くなったテヘペロは、攻撃は出来ても、防御力が間に合わず、大ダメージを受けた。

ムトは瀕死状態になりながら、光邦に、「頼む……あんたなんとかできないか? あんたがまだいけるなら、いってくれ」

「あら、いっていいの?」

「頼む」

光邦は、2匹のトロル相手にイッた。




よくわからない攻撃により、トロルを倒した。
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ムトら三人は、唖然としている。


「あれほど強いトロル二匹を、いとも簡単に倒してしまうとは……。
 おい、勇者カマ野郎。今、どんな攻撃したんだよ?」


ムトが恐る恐る問うと、光邦はふふんと得意気に鼻を鳴らしながら、こう答えた。



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