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【リレー小説】ルイーダの酒場 4

ドラクエの世界観でオリジナル二次創作をリレー小説で書いてみませんか?
ドラクエの世界観なら、どんな物語でもOKです。
ただしドラクエの世界を楽しむためにも脱線しすぎにはご注意ください。

《ルール》
*ドラクエ好きなら、誰でも参加OK
*初めましてなどの挨拶はなし
*基本は三人称(場合によっては一人称もあり)
*前の人の文章を読んで話を繋げる
*順番は決まってないので、被った場合は先に書いた人の文章を優先する。またはうまいこと繋げる。

【登場人物】
ムト(盗賊→勇者)
パーム(マジシャン→魔法戦士)
レミファ(遊び人→賢者)
イワハシ(商人→武闘家)
カズマ(忍者)
ヤス(魔物系YouTuber)
ヒロ(魔物系YouTuber)
サチ(ヤスの妻、ヒロの母)
トロル(テヘペロ)
はぐれ爆弾メタル岩(クランチ)
キメラ(つばさ)
ベビーパンサー(はやて)
カネミツ(ダーマ神殿の大神官)
トムじいさん(ピチピチギャル)
ピノ(過去から来た少年)
黒井光邦(別の星の勇者オカマ)

http://otona-novel.jp/viewstory/index/37171/?guid=ON
8 「魔玉って、こんなすごいアイテムだったのぉ?」

「うが~ぉ」

レミファとテヘペロは、瓦礫の山やよみがえった人々を眺めながら放心したようにつぶやいた。

その横で、ムトは快活に笑う。

「魔玉はなくなったけど、助かってよかったな。王様!
さあ、アリアッハーンに帰って『ぱへリゾート』だ! もちろん、ぱリパ(ぱへリゾートパスポート)も発行してくれるよなっ?」

気力に満ちあふれたムトは、力強く王様のほうへ振りかえる。

が、ムトが目にしたのは、ひらひらとはかなく空を舞う王様の腰布だった。

「ちょっ、え? 王様、まさか……ケツ丸出し再びかよ」
9 ムトの言葉を聞きつけた光邦は、目をギラリと光らせる。

「ケツ丸出しキングですって? どこなの? どこなの? 早く私に寄越しなさいよ!」

キョロキョロと見渡すが、周囲に王の姿はない。

「王様、どこに隠れてるのぉ? もぉ、パンツなら、レミファが作ってあげるから、出てきてよぉー」

「うがうがー(おいらとおそろいのカッコいいパンツだじょー)」

それを聞いていたムトはひとり、首をかしげた。

「おっかしいなー。あの王様って、真っ裸バンザイなキャラじゃなかったか? 腰布がはずれたくらいで、隠れたりはしないんじゃないか?」

「それもそうねー」
と、納得したレミファは、疑問形を追加した。
「だったら、どうして姿が見えないの?」

「うーん。もしかして、俺たちをぱへリゾートに入れるのが惜しくなった?
ほら、なんだかんだいっても、最後のピンチを救ったのは、王様の魔玉なんだし」

「ええー? そんなセコい考えかた、ありぃ?」

「うううがー!」

3人が足を止めてワヤワヤしている間にも、光邦は瓦礫をかき分けて王様を探していた。

「ケツキング、出ていらっしゃーい」
10 「あら。ここ、なにかしら?」

瓦礫の下に小さな空間を見つけた光邦は、ズイッと顔面を入れてなかを覗く。

そこは、ろうそくの炎が照らす十字架がかかった小綺麗な部屋。
赤い絨毯が敷かれ、隅にはふかふかのベッドが設置されていた。

光邦に気づいた部屋の住人が、口を開く。

「おおっ! 城が崩れたと思ったら、いつのまにかこんな立派な教会が! きっと、神のお導きですね。

生きとし生けるものは、みな、神の子。わが教会にどんなご用かな?」

城が崩れた大惨事を数行でクリアした神父は、通常業務にとりかかった。
11 「いい男、みーっけ!
ご用ってほどでもないんだけど私、ちょっとご休憩したいなって思ってるのよ」

教会の絨毯上に躍りでた光邦は、神父に向けてバサッとウインクを放つ。

そんな光邦に対して、ポーカーフェイスの神父は、分厚い書物を手に掲げて返事をした。

「では、神の前に、これまでのおこないを告白なさい。そして、この冒険の書に記録してもよろしいかな?」

どうやら神父は、ご休憩をご休息(ゲームの中断)と読み取ったらしい。

「なんですって? 愛の告白から?
体よりもまず言葉で愛を求めるタイプなのね」

そこで、光邦はコンパクトを取りだし、手早く化粧を直す。
そして、ツケマを揺らしながら言った。

「初めて出会ったときから私、あなたのことが……やだ、なんだか照れるわね。
それに、近くで見ると、ますますいい男。

ねぇ、神父さん。もう私、焦らされてどうにかなりそうなの。ね、いいでしょ?
告白は、ベッドのなかで思う存分、刻んであげるから。愛は急げよ、さあ、行きましょう!」

息を荒げた光邦は、何も言われないうちに神父の肩をがっしりとつかみ、教会の隅、ふかふかベッドを目指して進んでいった。
12 「まあっ、なんて素敵なベッドなの」

光邦は、ベッドをひと撫でした。
途端、ふかふかしていたベッドが8個ほどの欠片に分かれて、それぞれがすばしっこく動き出した。

「なっ、なんなんなんなん~っ!?」

ふかふかベッドの欠片は、ぴょんぴょんと跳ねまわる。

「い、いかん。ハムモンを早く捕まえないと。合体してキングハムモンになってしまうぞ!」

それまで平然としていた神父が、まごまごと焦りだす。

「え? キング?」

「キングハムモン。正式名称は、キングハムスターモンスターじゃ。大きなハムスターの怪物じゃ」

光邦がベッドだと思っていたものは、小さなハムスターのような毛並みをしたモンスターの集まりだった。
それらが合体すると、大きなキングハムスターモンスターになるという。

「そのまんまのテキトーなネーミングね。その命名者、名前を考えてる途中で眠くなったんでしょ!」

「そんな悠長なことを言ってる場合ではないぞよ。ほれ、あわわわわわ……」

ハムモンは、中央に集まり……

な…なんと、ハムモンたちが……!?
どんどん合体していく!
13 ぺかーーーっ!!!

何も見えなくなるほどの眩しい光!
ハムモンたちはついに光邦を取り囲み、そのまま光邦と合体した。

「あ゛あああああぁぁぁぁぁぁあああ゛あ゛ぁ!!」

雄叫びをあげる光邦。戸惑う神父。
どんどん増殖するハムモンとハムモンとキングハムモン。
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16 「ひゃああああ! レミファ、まぶひぃよぉー!」

「うがひぃー!(まぶひぃー!)」

「クソッ、まぶひくて何も見えねぇー!」

「おお神よ! このまぶひぃ光を鎮めたまえー!」

かなりのまぶひさに、ムトら三人、プラス神父は、目をかなりやられ、ハムモンとハムモンとキングハムモンがどうなっているのか見れない。

そこ光邦も加わったもんだから、ハムモンらは、ハムミツモンとハムミツミツモンとキングハムミツミツミツモンと化し。更にもう一つオマケに、ハムミツミツミツモン。そして意味なくフジモンも……

「もうええっちゅーねん! んなに増やすなっ! てか、フジモンまで出すなっ、」

しつこい天の声に、女勇者ムトは珠緒バリのプンプンをした。すんません。

とにかく今、大変なことになっている。

17 「オカマっ……もとい、光邦ぃーっ! 大丈夫かぁー!?」

「ああああああ、大丈夫じゃないわよぉぉぉぉー! 私が合体したいのは、こんなキングハムモンじゃなくて、ケツキングなのにぃぃぃぃー!! ケツキング、私のケツキングぅぅぅぅー!!」

どんどんハムモンと合体してゆく光邦を、やっと目のくらみから解放されたムト達は、どうすることも出来ず。

そしてついに――

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