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【オカルト雑談番外編】みんなの百物語

『夏はやっぱり怪談でしょ!』

……と言うことで性懲りもなく立ち上げてしまいました★
丁度、100コメ書き込めると言うことで、百物語。

創作怪談、古典怪談、ネットで拾った怪談、人から聞いた怪談……怪異についてでしたら、なんでも結構です。
心霊現象に纏わる話でしたら、感動的なお話でもOK♪
但し、「人間が一番怖いよね~」的なお話は趣旨が違うのでご遠慮下さい。

アナタがご存知のとっておきの「怪談」「不思議な体験談」「怖い都市伝説」を投下して下さい。

【ご注意】
※お話は出来るだけ500文字以内にまとめて下さい。
※誹謗中傷のコメントはご遠慮ください。
※ジャンルは「雑談」ですが、雑談スレではありません。
※なるべくネタ被りはしないよう、前のコメントをご確認の上、書き込みをお願い致します。
※必要であれば雑談スレはご自由に立ちあげて下さい。

100話集まったら終了です。
さてさて、夏が終わるまでに100話集まるのでしょうか?
52
ある女子大生(うろ覚えです)が、高級なチェスのセットを格安で購入したそうです。ただし「何があっても返品不可」という条件付き。女子大生は、そのチェスのセットを飾りとして部屋に置いておいたそうです。眺めるだけ眺めて、それ以外の時は棚にしまうという感じで。眺めては仕舞う、というのをしばらく繰り返していたそうなのですが、たまに、仕舞ったはずの駒が床に落ちていることがあったそうです。それは仕舞い忘れかなと思ったのだそうですが、ある日、すべての駒が、枕元に勢ぞろいしていたそうです。これはさすがに気持ち悪いということで、返品もできないし、仕方が無いので大学の研究室にそっと置いておいたそうです。で、大学の仲間がチェスをやりたいというので、教えてプレイしてみたところ、ほんの数ヶ月の間にみるみる上達したんだとか……。ありえない速度での上達だったので、秘訣を聞いてみると「夢に駒が現れて教えてくれた」と答えたそうです。

使われない盤駒には魂が宿っていたということなんでしょうか……。
53 【キャンプ】

大学の山岳サークルの、男女2人ずつ、計4人が、とある山にキャンプに行った。ちゃんとテント張って、薪を集めて火を焚いて本格的なアウトドアを楽しんでいた。
その夜、焚き火を囲みながら談笑していると、1人の女性が川の向こうで人影を見た。
「あれ、なに?」

それは、ヨタヨタとうごめいているように見えた。

不気味に思った4人は、それぞれのテントの中に入り、早々と寝ることにした。

すると「キャーーッ!!」と、女性のテント側から悲鳴が聞こえた。慌てて出た男性が外に出た。

女性は怯えた声で「なにかが、テントをバシバシと叩いてた」と言った。

外にはなにもいない。

だが、テントの表面を見ると赤い字で「にげろ」て書かれていた。

男性は周りを確かめた。
すると、男性テントの後ろに、全身の肉が削がれた人の様な物体が、こちらをジッと見つめていた。

4人は急いで、ランタン片手に、テントをそのままにして、逃げ出した。テントの場所から、4人が乗ってきた車まではそれほど離れておらず、すぐに避難ができた。その場所は、度々、熊が出没する山だったらしい。

警告しにきたのだろうか?

54 【古い物件】

30代の独身男性サラリーマンが、安い一軒家を買った。建物はまあまあしっかりしているし、床も壁も綺麗だし、家具もある。そこの家は数十年前に住んでいたのだが、住人が借金苦で逃げてから放置されていて、裁判である不動産屋が買い取った物件。

別に事故物件ではないが、散らかっていたため、雰囲気が気持ち悪いから今まで買い手がなく、格安の50万で手に入れたという。

だが、住んで1週間ほどしてから、妙な物音に悩まされていた。なにかが部屋の中を歩いているのだ。

さらに、人の声が聞こえる。自分以外の影が見える等の怪現象が起こった。
不動産に確認したが、自殺や殺人、孤独死は起こっていないという。

部屋を見れば、洋服ダンスだけは元から、ここにあったものを使っていた。やっぱり気持ち悪いからと、処分するために、タンスを退かした。

すると、タンスの後ろから、誰の物かわからない、二枚の卒塔婆が出てきたのだ。

なぜ、卒塔婆がここにあったのかは、わからないが、これが怪現象を起こしていたのであろう。



55 【CD】

よく、音楽のCDに霊の声が入ってるってありますよね。有名なのは、レベッカの「MOON」2分13秒あたりに「先輩」て入ってるとか、オフコースの「YESYESYES」1分50秒のあたり、いえ〜すいえ〜すいえ〜す、う〜う〜う〜の後「ねえ、私にも聞かせて」と入っている。

ある、趣味で活動している男性アマチュアバンドが、自分達の曲を記念にCDに残そうと、スタジオを借りて録音したんだ。バラード調の曲だったのだが、間奏でボーカルが語りを入れた後にそれが入っていた。それは女性の声で……

「○○、あなたは絶対許さない」


○○とはボーカルの名前だ。しかも、その声に、聞き覚えがあった。


ボーカルの元カノであり、妊娠させたのち、すぐ別れたのだ。

元カノの恨みの念が、生き霊として音楽に声を残したというのだ。

だが、その声……ボーカル以外に聞こえる者はいなかったそうだ。

56 【石器コレクション】

友人の従兄が、化石や石器が好きで、集めていたそうです。
その従兄さんが、ある時さっぱり自慢のコレクションを処分してしまった。
友人は従兄さんに「あんなに大切にしていたのに、どうして?」と尋ねたそうです。すると返って来た答えは、『ある石器を手に入れてから、毎晩同じ夢を見たから』と言うものでした。
どんな夢かと内容を尋ねてみると、『待ち伏せされて掴まって、生きたまま頭蓋骨を割られて脳味噌をほじくって喰われる夢』という答えが返ってきました。そんな夢を毎日、全く同じ内容で見たそうです。流石に気味が悪くて処分したと。それから夢は見なくなったそうです。

昔は人間も、同族を殺して食べていたのでしょうか?
石器で頭を割られた人の怨念が見せた夢なのかも知れません。

57 【廃墟】

廃墟マニアの30代男性が、ブログで紹介するため、情報を頼りに見付けた、朽ち果てた一軒家に入ったんだ。

それは山の中にあり、手入れがされていないため、草木が生い茂り、まるで家を隠すように伸びていた。

中に入ると床は腐り、板間の隙間からも草が伸びている。そして、浴室の扉を開けた時、とてつもない腐敗臭と虫が男性を襲う。
中には首が伸びきった、女性の首吊り死体があった。さらに、その下には小さな人型の肉塊が落ちていた。おそらく妊娠してからの自殺だったのだろう。その様子をカメラにおさめ、男性は警察に電話をした。

後日、ブログを作成するために写真を整理していると、遺体の写真がなかった。確かに写したはずなのにどこにもなかったのだ。

その時だ。浴室から『ゴト』と音がした。

男性がかけつけると、そこにはシャワーをかける止め金にタオルをかけて首を吊っている妻の姿があった。

妻は妊娠8ヶ月だったという。



58 【埋まり地蔵】

遠い昔の話。ある山あいの小さな村に、一人で暮らすお婆さんがいた。お婆さんは畑で収穫した野菜を町に運んで売って、生活をしていた。その帰りのころ。道から外れた所に玉子ほどの小さな、お地蔵様の頭が落ちているのを見付けた。よく見ると、それはお地蔵様が埋まっていたのだ。お婆さんはお地蔵様を掘り出し、家に持って帰り、きれいに洗って棚に供えた。すると後日、3才くらいの小さな男の子がお婆さんの家にやってきた。お婆さんは一緒に暮らすことにした。
それからというもの、いつも野菜は売れ残るのに、数日の間、全部売れる日が続いた。

ある日、またお婆さんが朝から野菜を売りに出る時だった。男の子が「夕暮れに帰ってきて」と言うのだ。お婆さんは頷いて、町に向かった。昼から、大雨にあい川が増水し、しばらく帰れなかった。だが、夕暮れが近付くにつれ、雨はやみ、川も落ち着いた。
「あの子は、この事を言ってたのね」

だが、お婆さんが家に帰ると、家が土砂崩れにあい、土に埋まっていたのだ。男の子はそこにいた。「お婆さん助かってよかった」と言うと、消えてしまったそうだ。そこには、あのお地蔵様が転がっていた。
59 【化かされた?】

友人が2ヶ月前に、深夜、車で田舎道を走ってたんだと。で、車にはドライブレコーダーを付けてたんだって。

まあ、愛人に会いに行ってたらしいんだけどさ、その帰り、近道しようと山手の道をまわったんだって。

走っていたら、雑木林の中から、急におじいさんが飛び出してきた。慌てて急ブレーキをかけたが、ドンって音が……。

「やっちまった……」と思って、車からおりたら、誰もいなかったんだ。

おかしいなと思って、よくよく見たら、一匹のタヌキが死んでいた。やや、手足をピクピクさせていたから、さっきまで生きていたのかもしれない。

ドライブレコーダーには、おじいさんが飛び出して跳ねられている瞬間が、しっかりと写っていたそうだ。

後日早朝、気になって、その場所に向かっていったが、どこにも人は倒れておらず、屍となったタヌキがあるだけだった。


もしかして、化かされたのか?

友人は、おじいさんをひいてなかったかどうか、びくびくしている。


60 【こっくりさん】

「こっくりさんしない?」

最初に言い出したのは好奇心旺盛な怖いもの知らずのJだった。
皆酒が入っていた為、口々に同意する。
私は本格的なこっくりさんのやり方が載っているサイトを開いた。

まず半紙を用意する。
文字を書く墨には自分たちの唾液を混ぜて、供える酒を準備。

「なんかね、鳥居を血で書くんだって」

カルトマニアのKが言う。Kは所謂、みえる人だ。Jが血で鳥居を書いて準備は終わった。

「じゃあ行くよ? こっくりさんこっくりさん、いらっしゃいましたらおいでください」

「…………」

「……何も、起きねぇな」

5回程繰り返したが、何かが起こる様子はなかった。
10円玉からK、R、私が順番に手を離す。
Jが「何もなんないじゃん。しょぼ」と言って手を離した瞬間、『パンッ!』とかわいた音が響いて10円玉が音もたてずに消えた。
私たちはア然として、辺りを見回した。
フローリングの床には何も落ちていない。

「この部屋、いない方がいい」

Kの声に、弾き出される様に家を出た。
電気も消さずに飛び出した私の部屋の窓には、誰もいない筈なのに3人の人影が見えた。

61 【深夜バイト】

コンビニで深夜バイトをしていた時のこと。
常連客の中に、凄く綺麗なお姉さんがいた。明るくて笑顔が可愛くて話も面白い。俺はいつしか彼女を好きになっていた。

ある大雨の日、全身濡れた状態でやってきた彼女に自分のタオルと傘を渡して、俺は言った
「俺と遊びに行きませんか?おっけーなら朝にでもタオルと傘を返しに来てくださいよ」
彼女はほほ笑みながら帰って行った。
でも彼女はそれ以来、来なかった。

ある日、深夜に客がいなくなったので事務所で煙草を吸いながら監視カメラを見てた時の事。
なんと彼女が店に入ってきたのだ。
正直今更気まずいな、とか考えていると彼女はおもむろに惣菜コーナーに行き、袋を破りガツガツ食い始めたのだ。
ちょっと待てよ!俺は焦り全力ダッシュ。
店に通じるドアを開けると店内には誰もいない。
なんだったんだ?

その謎は朝刊で解けた。
彼女は店の近くのマンションで一人暮らししていて、大雨の日にコンビニで買い物をして帰った時に玄関で足を滑らせ転倒。首の骨を折って動けないまま餓死したらしい…。

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