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【リレー小説】ゾンビ編


皆様、リレー小説をしませんか?

お題は「ゾンビ」です。


(ルール)

★どなたでも参加OK。
★初めましてなどの挨拶は無用。
★前の人の文章を読んで話を繋げる。
★順番は決まってないので被った場合は、先に書いた人の文章を優先する。それかうまいこと繋げる。



リレー小説についての雑談は【気分屋さんの雑談】の方にお願いします☆

ご参加お待ちしております\(^o^)/





52 「ちょっと待て」


 呆気にとられた拓也が頭を下げながら歩いてくる。


「どうしたの拓也」


「美幸……まず、生きててよかったと言おう。それと、どれをツッコンでいい? ツッコミ所が多くてわからんわっ!!」


 それは美幸も同感だった。


「小松菜が……服部さすけってことか?」


「……そうみたいね」


「待て!! それなら他にもファスナーつけてるやついないか!? 探せ」


「拓也、気になったやつで、心当たりがあるわ。用務員のおじさんの名前が、陳弦斎(ちんげんさい)」


「ファスナーは?」


「股間についてる」


「それは、普通のおっさんだっ!! 共通、ベジタブルネームだけだろ」


「待ってください」


 服部さすけが呼び止める。


「あの……ワクチン……」


「いや、それどころじゃねえから」


「いやいや、拓也、それどころでしょ。ワクチンだよ」


「なに!!」


 滝繁との付き合いが長いのか、このパターンが染み付いていた。


 服部が言う。


「これ、アロマオイル型のワクチンです」


※これだけの台詞だけで、かなり引っ張ってしまった。
53
     -日本政府の対応-

拓也が新型ワクチンの入手に成功していた頃、日本政府もゾンビ大発生の対応に追われていた。有名な市街化区域の街ちではあるが、現状回復には多額の資金や労力が必要と試算されていたのだ。

安部総理大臣はアメリカに提案をした。現状はアメリカと北朝鮮は緊迫した状況下にある。せっかく米国の特殊部隊も待機しているのですから、日本で軽く実践をされたらどうですか?勿論死者が出ても情報は隠しますよと。

アメリカの血の気の多い特殊部隊は、興奮しながら大喜びして了解をした。

こうして、法治国家でありながら激しい実践が、開催される舞台が創られて行く。


  みんな!、滝繁先生が見えたよ、

    ゾンビに囲まれているわ!

      みんなで助けなきゃ!


山田美幸と拓也が先陣を切って、滝繁先生の援護に向かっている。

負けるな!滝繁、その仲間達よ
54 「うわぁーっ!! 寄るなこらっ!!」


 滝繁はもみくちゃになりながら、男性ゾンビのポケットを探っていた。


 財布を4つゲット。


「やめろ!! 痛いだろぼけっ!!」


 援護に来る二人を無視し、弾切れになったショットガンでボコボコ殴りながら、襲いかかるゾンビの波から、抜けてくる。


 あちこち噛まれてはいたが、パンティについた抗ウイルス剤が効いてるのか、感染はしなかった。


「おい、拓也、美幸」


 やっと逃げ出し、二人の元に駆け寄った滝繁。


「大丈夫?滝さん」


「ああ、ドローンを大量に買って、上からワクチンまこうと思ったが、5000万の小切手では、お釣りが出せないとか言い出して」


「当たり前だ」


「それに、あいつらゾンビだから、財布と貴金属奪っても文句言わんぞ」


「なにやってんだよ!! 言っておくが、本家のあんたが出てくるとストーリーが進まないという癖が出るんだよ!! よけいなことすんな!!」


「それより拓也。俺達この地域一帯から、逃げられないぞ」


「なぜ?」


「政府が動いた。この地区は、隔離された。生存者ごと、消すつもりだ」
55


腐敗臭をまとった醜い姿のゾンビに周りを囲まれ、滝繁はビルの壁際まで追い込まれていた。

「くそ、動きは鈍いが数が多すぎるっ…」

「滝繁せんせー!」

「……!?」

名前を呼ぶ声に滝繁は辺りを見回した。

猛スピードで向かってくるスクールバス。その窓から中森が手を大きく振っている──

「壁に身を寄せてー!」

「壁!?」

口にするよりも早く体を壁に張り付かせる。
バスは滝繁を囲むゾンビの群れを豪快に弾き飛ばし、滝繁の体ギリギリに横付けした。

「早く乗って!」

窓から手を伸ばす拓也を援護して、中森は隙間から入り込んだゾンビを狙撃する。

滝繁はタイヤに足を掛けて窓から車内に乗り込んでいた。

「助かった…っ…ところで誰が運転を!?」

滝繁は再び走り出したバスの運転席を覗きにいく。

「──…お前っ…」

滝繁は確認して目を見開いていた。





“被験者が揃ったようだわ──”

“はっ!作戦A開始します!”

“了解”

交信器がプツッと切れると、上空からバスを見下ろし笑みを浮かべる。

プロペラの音を激しく唸らせながら、ヘリはその場をUターンをした。

56
『ま゜』


バスの運転をしていたのは、まさかの家政婦の水戸だった。


57 「あんた、免許持ってんのか?」


 滝繁に聞かれ、水戸さんは、指を差した。


「なに……いや、家政士の免許じゃねえか!! いや、違う!! 原付免許くらい持ってろ!」


「それもダメだろ!!」と拓也が指摘する。


 バスの中には、声をかけた中森小松菜がいた。その横に、服部さすけも。


「え、なんであんた達二人が並んでるの?」


「いや、拙者が小松菜さんの変身スーツを勝手に作っただけでやんす」


「とにかく、見付けた生存者は何人か集めた。これからどこ行くかは、あの運転手に任せてる」と小松菜が言った。


「任せていいのか?」


 滝繁は不安そうに言った。


「ところで、さっき、黒いヘリが飛んでいたが……あれは俺達を助けにきたのかな?」


 拓也が言うと、アキラが、窓から頭を出す。


「あれは軍用ヘリのスーパーコブラだ」











「生きてたのか、アキラ!!」


「俺は、最初から生きてる!!」


 すると、さすけが言った。


「拙者が作ったアキラスーツを着た人が、亡くなったんだ」


「都合のいいキャラがいて、助かった」と、拓也は言った。



58
「ところで今、どこに向かってるんだ?」

ハンドルを握る水戸に問い掛けて滝繁はあっ!と気付いた。

バスの振動のせいだろうか。腐って脆くなった水戸の顔の皮膚が、バスが揺れる度にずるりと剥がれていく。

「み、水戸さん……っ…鼻が……」

ぼとっと三角の小さな鼻肉が水戸の膝の上を転がり床に落ちていった……。

「ぽ……ぽぽ…」

「………」

照れて居るのだろうか?
顔色は蒼白いが、何だか恥ずかしそうに頬が赤く染まって居るように錯覚してしまう。

意外に女性らしい素振りを見せた水戸に滝繁は思わず“ドキッ”と胸が高鳴った。

59
バスが到着した先は、都市型の老舗スーパーだった。五階建ての地下二階、SRC造りの頑丈な建築物だった。浸入してくるゾンビ対策としては、シャッターを活用して店舗を全体的に閉鎖すればいい。
それにスーパーなら衣食住が揃っているし、避難期間が長期化しても、自給自足で耐えることも出来るわである。

 B2、地下駐車場


   鍵を開けることなら、おいらに

      まかせておきな!


バスが地下二階の駐車場に停車すると、いの一番に服部さすけがバスから飛び降りた。社員通用口に向かい、簡単に鉄の扉を開けてしまった。彼は鍵屋の息子で、大抵の鍵なら簡単に開ける技術を持っていた。

    さすけよー
     おまえ見直したぜ

拓也がサスケのことを見直したようで、素直に誉めている。

滝繁先生を始め全員が疲れていた。ほんの数時間でいい、休息を必要としていたのだ。



60 一同は社員通用口から中に入る。
本来なら警備員がいるはずなのだが、社員用受付には誰もいなかった。


「どうして誰もいないのかしら」

「騒ぎになって逃げたんですかね」


美幸とアキラが会話する。


「それなら好都合だ。腹減ったから俺は食品売り場に行くぞ」


そう口を開いたのは、監督だった。


「監督!? 生きてたんですか!?」


滝が監督を見て驚く。
バスの中では全く気づかなかった。


「あん? 俺が死ぬわけねぇだろ。まだ何も撮ってないんだ。この際路線を変えて、ゾンビにヤられる女子高生ってのもいいかもな」


そう言うと監督は薄ら笑いを浮かべながら、美幸に向かってハンディカメラを構えた。


「何考えてんですか! 今はそれどころじゃ…」

「シッ! 何か聞こえる…!」


61
通路を歩く足音が聞こえて来た。すでに日本政府は危険地域と指定して、避難勧告を出している。感染していない人間など居るはずがない。誰もが飛び出して来るのは、感染したゾンビだろうと予想をしていた。気の早い美幸は、すでにショットガンをかまえていた。


    えっ!た、た、滝繁先生!?

通路から出で来た男性を見て、小松菜が驚いた顔をしている。すぐ隣にいる滝繁先生のそっくりさんが現れたのだ

お、おまえ、こんな所で何をしてるんだ!?

滝繁先生は目の前に現れた謎の男を、知っているようだった

男は、戦前の基本スタイル、富山の薬売が使っていた大風呂敷を背負っていたのだ

   あっ!お兄ちゃん、久しぶり

実は滝繁先生は双子だった。双子の弟が突然現れたのだ、名前は山繁と言う


   ああ、ああ、ズルンーー!!
       
        ドテン!

大風呂敷が大きすぎたのか、バランスを崩して山繁はバタンと倒れてしまった

    ポロポロ ポロン

ついでに縛ってあった大風呂敷がほどけてしまい、中から女性物の下着が溢れ出してしまった      
       
      ( ̄□ ̄;)
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