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【リレー小説】ゾンビ編


皆様、リレー小説をしませんか?

お題は「ゾンビ」です。


(ルール)

★どなたでも参加OK。
★初めましてなどの挨拶は無用。
★前の人の文章を読んで話を繋げる。
★順番は決まってないので被った場合は、先に書いた人の文章を優先する。それかうまいこと繋げる。



リレー小説についての雑談は【気分屋さんの雑談】の方にお願いします☆

ご参加お待ちしております\(^o^)/





32 “ヒューーー”


 体育館から出た、18号と乳子が空を見上げる。


「えっ!?」


 18号があわてて逃げ出した。


 だが……間に合わなかった。



『ドドドドドドドドドドドドドドガガガガァァーーーン!!!!!!!!!!』



 ミサイルが落下してきたのだ。


 ミサイルは体育館の真上に落下し、激しい爆発音が轟き、一瞬にしてその一帯は、焼け野原と化した。


 逃げ遅れた乳子は18号のおかげで命は助かったが、18号はすでに、動ける状態ではなかった。






 喫茶店。


 滝繁とブラウンジャックが顔面蒼白で、パソコン画面を眺めていた。


「た、滝さん……どう間違ったら送信完了と、ミサイル遠隔発射との誤作動をおこすんですか?」


「ヤバい……あのミサイルには、感染ウイルスカプセルが35億と5千万個入っているのだ」


「カプセルって、どのくらいなんですか?」


「コンタックぐらい。だが、拓也と恭平は大丈夫だろ。あれを持っているからな」


「え、あれは映画の小道具でしょ」


「いや、本物だ」と滝はニヤニヤしながら、赤いパンティを出した。



33   2時間後、レンタルのグリリン社

  うっ、痛いっ!


気がついたか 18号! まだ動いちゃダメだよ

乳子さんなら17号が、小型輸送機で家まで送って行ったよ

社長のグリリンは18号の容態が心配で、付き添っていた。18号はミサイル攻撃を受けて、メインカメラが破損し一部の基盤も故障していた。
表面の人口皮膚も大火傷をして、細胞の甦生が必要だった。

      ー喫茶店内ー

確か、ウィルスは近場なら空気感染をするんですよね!?学園内の生徒は感染するのは、間違いないですよ

せしめた,5000万円の分け前の交渉どころではないと、気がついた偽物のブラウンジャック。

ギギッ!ギギギギーギギーギギュゥーン!!

       ギギーギギュゥーン!!!


身の危険を察した矢先だった、喫茶店の外からチェーンソーのエンジン音が聞こえて来たのだ。

ドバッ、ドスン!ドスン!


      バキッ!!ーーーー

喫茶店の入口ドアをドンドン叩く音。

た、滝さん赤いパンティーどころではないですよ

34 『バリバリグゥシャーーン!!』


 ドアが破壊された。


 ガラスが割れ、切り裂かれた板の隙間からは、湿気の多い排水溝に3日ほど放置したブルーチーズのような顔色をした女性看護師だった。手にはチェーンソーを持っている。


「滝さん、あれは、ジェイソンの真似をした女医さんですか?」


「おしい、あれは女医とまではいかない看護師で、ジェイソンではなく、チェーンソーを持ってるのは、悪魔のいけにえのレザーフェイスだ。ハイレベルな駄洒落のつもりが、見事にすべったかたちだ」


「滝さん、そのパンティ、大丈夫ですよね?」


「うむ」


 喫茶店の店主は危険を感じたのか、裏口から外に出た。


 だが、すぐに入ってきた。


「グァーッ!!」


 ブラウンジャック、縮めてブラジャは椅子から転げ落ちた。


「うぉわっ!! ちょ、空気感染速度早くないっすか!? あのマスター、外出て、約5秒ほどでいきなり腐敗してます!!」


「おい、ブラジャ。お前もパンティを匂え!!」


「その名前やめて下さい!! どこのランジェリーショップにいるんすか!!」


 ブラジャと滝繁、いったいどうなる?
35 ブラウンジャックはすぐさま滝繁の被っているパンツを匂おうとしたが、腐敗レベルの高さのせいでジワジワと腐敗が進んでいく。

手から侵食されていく姿を見て滝繁は(もうダメだな)と直感する。

――コイツを捨てて逃げよう。

滝繁はすぐさま駆け出した。待ってくれ、と手を伸ばし、追ってくるブラウンジャックを振り返ることもなく――。
36
ギギュルルルルルルーーーー!!

ヴッアンーー!!バリバリバリバリ!!!

  ギャアーーーーーーー!!!

滝繁は繁華街を走り抜けていたが、背後からチェーンソーの金属音と悲鳴声が聴こえて、思わず振り向いた。

     あいつ!殺られたか…

人のことを心配している場合ではない。次は我が身が襲われる運命だ。滝繁は近くの駐車場に停めてあるパジェロを目指していた。
車に乗ってしまえば簡単には襲われないからだ。

しかし繁華街もすでに、新型ウィルスは蔓延している。本屋の店員、サラリーマン、会社のOLもゾンビ化していた。

  まずい!やつら、俺に近寄って来ている…

これじゃあ、パジェロまでたどり着けねえ!…

滝繁は手持ちの大型キンチャクから、自動小銃とサブマシンがンを取り出した。

ゾンビは本能的に感染していない人間を襲ってくる。滝繁は抗ウィルス剤を服用しているから、感染することはないがゾンビの標的になりやすいのだ。

こんなところで、くたばる俺様じゃねえぜ!

  てめえら!全員ぶっ殺してやる!!


   ダダダダダダダダダ!!!!

    火を吹く、自動小銃!



37 「ハッ……」


 そこで滝繁は目が覚めた。


「え……夢だったのか?」


 ホッとしながら、周りを見回した。







 いや、違う。現実だった。


 自分で放った自動小銃の音で、一瞬記憶が飛んだだけだ。


「わぉ、ヤバい。走れ」


 滝繁は逃げながら思った。


(そう言えば、喫茶店から逃げる時、入り口にいた、チェーンソーを持ったゾンビ看護師から、楽々逃げることができた……動きが止まってたから逃げられたが……)


 だが、そのあと、ブラウンジャック、略してブラジャが殺られた。


「さようならブラジャ。お前のことをその名前で忘れない」


 滝繁は走りながら空を見た。


 透き通った体のブラウンジャックが、背中に小さな羽根をつけて飛び立つ姿が見てとれた。その顔は不動明王のように滝繁を睨んでいた。


 ようやく逃げ切れたか……。


 だが、その瞬間、何者かに腕を引っ張られた。


「っ!!」


 一瞬の恐怖が滝繁を襲う。だが、すぐに緊張感が抜けた。


「え!? 拓也くん!!」


「話は後、あんた、あのゾンビに見覚えあるか?」



38 「あのゾンビ?」

滝は、指差されたほうに目をやった。

「ま゜ぬ゛ゐゑ~」

喫茶店で見たゾンビだった。
39 「え……」


 見覚えがある。


 そう、先ほどの喫茶店で、ジッと自分を睨んでいた、身なりだけはまともなゾンビ風の姉ちゃん。


「滝さん、あれ、ずっとあんたをセグウェイ乗って追いかけてきているんだが、後ろからあんたを襲おうとしてるゾンビを、ことごとく粉砕しながらきてんだ」


 滝繁は、そのゾンビを今一度、見た。


 手を振っている。


「あぁ……物凄く見覚えはある。だが、なんとなくだが、関わりたくはない」


「なんでだよ!! 味方かも知れないじゃないか!!」


「じゃ、聞く。あいつ、なんでセグウェイに乗ってるんだ!? 今まで見たことあるか!! セグウェイに乗るゾンビなんて!!」


「無いけどさ、でも、いいじゃないか。あれ、味方につけとけば、生き残れるかもしれないじゃないか。ね、そうだよね」


『ま゚』


「滝さん……あいつ、返事した」


「知ってる。だが、ちょっと内輪話いいか。俺が出てるのに、あれまで出していいのか?」


「ゾンビだからいいでしょ」


 そのゾンビの名は水戸。女性のゾンビであり、職業は家政婦。


 彼女は、仲間になるのだろうか?

40
      ー生物化学室ー

     キャァーーーーーー!!

      酷い、酷すぎるわ!

体育館でミサイルの空爆を受けた山田美幸は、幸運にも助かっていた。がれきの下敷きになり行方不明になっていたのだ。

仲間の拓也と恭平の姿が見あたらない。宛もなく移動しても仕方ないので学園内に戻っていた。

元にいた生物化学室に戻れば何か新しい手がかりが見つかるかもしれない。美幸は教室の扉を開けて悲鳴をあげずにはいられなかった。

仲間の恭平が裸にされて吊るされていたのだ。首は切られて血を吹き出していて、真下にはバケツが置かれて血が溜まっている。背中と太ももの肉は刃物で削り取られていた。

   えっ!?エバラ焼肉のタレ…
      にんにく味…

奥に目線を向けるとテーブルが目についた。
焼肉パーティーでもしていたのだろうか、ビール官が置いてあるし、肉をスライスした皿が見えた


麻美、麻美じゃない、あなたこんな所で何を食べてるの?

同級生の麻美をみつけて、震えてしまった。

恭ちゃんのお肉を、にんにく味にして
     
     食べていたのよ




41
「狂ってる……」


美幸は吐きそうになり、手で口を覆った。
吊るされた恭平の無惨な姿を見て、目に涙が溜まる。


(恭平……どうしてこんなことに! あなたを助けたかったのに……まさかよりにもよってこんな奴に殺されてしまうなんて……!)


「ふふ…これで恭平は私のものよ…」

「…えっ?」

「美幸がいけないのよ、私と恭平の邪魔をするから。…好きだったんでしょ? バレバレだから」

「…っ!」

「恭平は私のものなんだから、あんたには絶対に渡さない。だからね、あたしが食べてしまえば、恭平と一心同体になれるでしょ」

「……悪魔っ……」


美幸は震えながら麻美を睨み付けた。



麻美とはいつも好きになる人が同じだった。
小学生の時も、中学生の時も…。
いつのまにか麻美は私の好きな人とつきあっていた。相手が麻美を選んだのなら仕方ない、そう思って諦めていた。でも今回は…恭平を好きなことは黙っていた。麻美には絶対に取られたくなかったから……なのに!



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