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短編集

第6章 Mファンと女

「なぁに?一人で脱げないんでちゅかぁ?しょうがないでちゅねぇ?え~いっ!」

バタンッ!

女は給油の蓋を開けた。

―んだよっ!給油の蓋かよっ!っていうか、赤ちゃん言葉やめてくれーっ!!

「あら、やだぁ。まだ隠してるの?」

女は給油缶を撫で、取っ手を掴む。

―…何も隠してないんだが…?

「見てあげるぅ!ずっぽーんっ!」

女は勢いよく灯油缶を引き上げて本体から取り出した。

―はうっ!!いっ…勢いよく引き抜くんじゃねぇっ!
「あは☆また気持ちよくなっちゃったぁ?…あれれ?なんか出ちゃってますけど?我慢してたんだねー」

―…それは、灯油がこぼれてるだけだ!見たことあるだろ!

「ん―!くっさぃ!あなたのお汁くさいわよ~ほらぁ」

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