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短編集

第6章 Mファンと女

女は灯油を一滴、人差し指でとると、本体になすりつけた。

―ちっとも嬉しくないっっ!

「ほらぁ…くっさぃわね~変態君、ゾクゾクするわ」
―おいっ?頼むから灯油は舐めるなよ?死ぬぞ?!

「さ、あなたのおまんこ緩めなきゃね」

―しれっと、無茶苦茶なこと言うなよっ!

女は取り出した給油缶の蓋を回して緩め出した。

「あらぁ?そんなに感じてるの?うめき声が聞こえるわよ?」

―いや、この音はただ蓋がこすれて、キュルキュル言ってんだよっ!

「ほらぁ、かぽっと。」

女は緩めた蓋を取り外す。
「いやんっ!大きな穴ね、広げちゃったの?奥まで丸見えよ?いやらしい」

―給油口の大きさは、これまで一度も変わったことはないっ!

「うふっこんなにぃ穴が大きいとアレ入っちゃうかもよ?入れてみる?」

女は電動給油ホースを取り出し、先っぽをぷらぷら振っている。

―ええ?入るかなぁ…て、それはもともと、給油口に差し込むものであって、それ以外の用途はないっ!

「じゃあ、試してみよっか?入るかしら?んっ…と。あっ、入っていく、入っていくわょ?簡単に!なんてエッチな穴なの?」

―いや、だからそのための道具だしっ!入って当たり前!

「っあ~入っちゃった…奥まで。わたしまで濡れちゃいそぅ…」

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