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メイド喫茶へようこそ

第11章 翠の場合~本当に私のこと好き?

「じゃまたね」



あ~ぁ…
家に着いちゃった……



「そんな顔すんなって」



斗真くんは私の頭をくしゃくしゃっと撫でる。

やば、顔に出てたらしい。



「送ってくれてありがと」
「また寝る前に電話する」
「うん」



しばし黙って見つめ合う。






………キス、したいなぁ…






「翠」



斗真くんが優しく、そっとキスをしてくれた。

また顔に出てたのかも。






「じゃあね」
「…バイバイ」



しばらく帰っていく斗真くんの後ろ姿を見ていた。

どんなに一緒にいても、さよならの瞬間はさみしい。



ポケットには冷めた缶のココアが入ってる。

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