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「…と、斗真くん……」



斗真くん、怖い顔してる。

怒らせちゃった………？



「じゃ辞めてって言えば辞めてくれるの？」






……………

私は思わず目をそらす。



辞められない…

私にはこの仕事を続ける理由があって、それは斗真くんも知ってる。






「そうだろ？なのに、なんでそんなこと言うんだよ」



ギュウッ



斗真くんは私の両手首を力強く握った。