ホストクラブの罠(不良総受け)
第3章 危険な香り
「思ったより可愛い顔だな。
ちょっとばかし、不良くさいが、これからしっかり教育してやるよ。」
透吾は目を細めるとニヤリと笑った。
「か、可愛いだとっ!!??」
コンプレックスを刺激された俺は透吾をキッと睨みつける。
だけど、そんなのお構いなしに透吾は俺の顔に徐々に自分の顔を近づけてくる。
「近寄んな!気色わりぃんだよ!このホモ野郎!!!」
「ほぉ・・・ホモは気色悪いと・・・?」
「当たり前だ!!男のケツに突っ込んで何が楽しんだよ、この変態!男相手に勃つ奴の気が知れねぇ!!!」
「ククッ・・・
ハハハハハハハハッ!!!」
大きな声をあげ急に笑いはじめた透吾に俺は思わずあっけにとられていた。
「何笑ってんだよ!ホモ野郎が!」
「俺はな・・お前みたいに
気が強くて、プライドが高い奴を教育するのが一番好きなんだ。」
「何言って・・んんんんっ!!??」
一瞬の出来事だった。
俺の唇は・・・あっけなく透吾の唇に塞がれてしまった。
思わず腕を突っぱねるが、俺の力なんてビクともしなかった。