ホストクラブの罠(不良総受け)
第12章 大和の戦略
「行くぞ・・・。」
大和を背に、恭平は俺を強引に部屋の外に連れ出した。
「いてっ!ばかっ、引っ張んなっ!!おいっ!恭平!!」
「馬鹿はお前だろ。」
「ああ?」
言われた意味がわからなかった。
馬鹿?
なんで恭平に言われなきゃなんねぇんだよ・・・
不意に、壁に押さえつけられ首筋に顔を近づけられる。
かかる息が・・・熱い・・・
「こんなもん・・・
簡単に付けられてんじゃねぇよ。」
「こんなって・・・アッ・・」
大和にさっきつけられたキスマーク。
赤く・・・・
そう、まるで自分のものだと主張するかのように赤く色付いていた。
「コレは・・大和がいきなり・・」
あれ?
何言い訳してんだ?俺。
「いきなりなら、お前はなんでも許すのか?ん?」
下から食い入るように見つめられる。
心臓が・・・
うるさい・・・・・