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ポンっと肩に手を置かれる。


久しぶりに俺に触れた恭平の手。



なぜだか泣きそうになるのをグッと堪えた。



「こんな朝早くにこんなとこで何してんだ？」



俺の顔を覗き込んだ恭平は一瞬止まった。



「その顔・・・どした？」




「・・・んでもねぇよ・・・」



「泣いた・・・のか？」



「・・・・」


泣いたなんて死んでも言いたくない。


「おい、瑠希」



顔をマジマジと覗きこまれ、
恥ずかしさと情けなさで俺は肩にかかっていた恭平の手を振り払った。



「ほっとけよ！！！！！」


怒鳴るようにそう言った瞬間
俺の目からは涙が溢れていた。



「なんなんだよ・・・お前・・・俺の事好きって言ったり、そうかと思えば急にそっけなくなったり・・・なんなんだよ・・・わかんねぇよ！！」



泣きながら吐き出していた。


ダラダラと溢れ出す俺の中の醜い感情を押し付けるように恭平にただただ吐き出していた。




「もう・・・わかんね・・・」





そのまま地面に崩れ落ちそうな俺を恭平はそっと胸に抱きしめた。



なんで・・・

抱きしめたりすんなよ・・・

もうこれ以上

変に期待させないでくれよ・・・




苦しんだよ・・・・

お前に素っ気なくされるたびに

俺バカみたいに落ち込んでんだよ・・





なんで好きなんて言ったんだよ


冷たくするくらいなら


そんな言葉いらねぇよ・・・


欲しくねぇよ・・・