
ホストクラブの罠(不良総受け)
第14章 もう一度
―――――続けて瑠希視点―――――
うつむいて悩んでいる俺の頭をポンポンと軽くたたく恭平。
こんな事で俺はなんだか凄く嬉しくて・・・
恭平が俺に触れている・・・
ただそれだけの事で・・・
少し顔をあげると少し困ったような恭平がいた。
眉をよせて俺を見ている。
と思った瞬間だった。
その顔は少しずつ俺に近づき
そして
俺の唇に恭平の唇が触れた。
一瞬だった。
触れるだけのキスだった。
キスをしたあとゆっくりとその場を離れようとする恭平。
俺は
なんだか名残惜しくて
自分の気持ちも伝えられないくせに、恭平の腕をスッと掴んでいた。
腕を掴んで服をきゅっと握り締めると同時に、俺はソファーの上へ倒れていた。
すぐに恭平の唇が俺の唇を奪う。
さっきのキスとは全く別のむさぼるようなキスにめまいがする。
ちゅっ・・くちゅ・・・
舌を差し込まれ息をすることも忘れそうになるくらいの深いキス。
「んっ、っふ・・・」
