![](/image/skin/separater11.gif)
ホストクラブの罠(不良総受け)
第3章 危険な香り
俺は急いで部屋をあとにしようとした。
「あ、そういや、店長俺の事呼んでたんじゃなかったっけ?」
「あ?あれ、嘘。
店長はまだ出かけてんよ。」
「あ、そう。」
恭平の顔をチラッと見たが、相変わらずだるそうにタバコをふかしているだけ。
俺の事・・・
たすけてくれたんだよな・・
多分。
そう思いながらも『ありがとう』という言葉を発せないままその場に立ち尽くしていた。
「あぁ・・・・そうだ、
お前のシフト店長に出しといてもらうから、明日店来いよ。一応仕事入る気で来とけよ。スーツとか無かったらとりあえず店の着てもいいし。」
恭平、意外に面倒見いいな・・・・。
そんなことを思いながらも俺は素っ気なく「あぁ」と返事を返した。
![](/image/skin/separater11.gif)