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ホストクラブの罠(不良総受け)

第3章 危険な香り



俺は急いで部屋をあとにしようとした。



「あ、そういや、店長俺の事呼んでたんじゃなかったっけ?」



「あ?あれ、嘘。
店長はまだ出かけてんよ。」


「あ、そう。」


恭平の顔をチラッと見たが、相変わらずだるそうにタバコをふかしているだけ。





俺の事・・・

たすけてくれたんだよな・・

多分。




そう思いながらも『ありがとう』という言葉を発せないままその場に立ち尽くしていた。



「あぁ・・・・そうだ、
お前のシフト店長に出しといてもらうから、明日店来いよ。一応仕事入る気で来とけよ。スーツとか無かったらとりあえず店の着てもいいし。」






恭平、意外に面倒見いいな・・・・。

そんなことを思いながらも俺は素っ気なく「あぁ」と返事を返した。

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