ホストクラブの罠(不良総受け)
第3章 危険な香り
その日
重い身体を引きずりながらなんとか家まで帰り、俺はベッドになだれ込んだ。
あそこのバイト、
ヤバイよな・・・
あの透吾ってやつ、マジで俺の事ヤる気だったろ・・・
明日行って、やっぱり働くのやめるって言お。
ケツ掘られたくねーしな。
俺は1人そう決意した。
翌日。
夕方になり、俺は例のホストクラブへと向かっていた。
昨日の媚薬のせいか、まだ身体がだるく、微熱まで出ていた。
「はぁ・・・・」
店の前まできて、俺は大きなため息をつく。
入るのマジで嫌。
透吾の顔見たくねぇ・・・
扉の前でそんな事を考えていた俺に頭上から低い声が降ってきた。
「入んねぇの?」
「おわっ!!」
声の主は恭平だった。
俺は慌てて扉の前から避ける。
一歩よけた俺の横をするりとすり抜け、恭平は店内に入って行った。
今考えると、物凄く恥ずかしい。
昨日
恭平の手で・・・・
俺、何回も・・・・・・・
考えただけで、羞恥に顔が火照った。