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ホストクラブの罠(不良総受け)

第2章 不良ホスト


詳しい場所を教えてもらう前に店長が行ってしまった。


俺は仕方なく廊下へと出て、ストックルームとやらを探しに行く。


扉の前に書かれている部屋の名前を確認しながら歩く。


「ストックルーム、ストックルーム・・・」


ドンッ!!


角を曲がった途端に俺は盛大に尻もちをついた。


「ってーな!!どこ見てんだコラァ!!」


お得意のガン飛ばし。

しかし睨んだ先の本人は俺のガン飛ばしにも素知らぬ顔で、俺の事をジッと見ていた。
茶髪にピアス多数。
俺のヤンキーセンサーが働く。



でけぇなこいつ・・・

ケッ、ムカつく!


いつもの俺の悪い癖が顔をだす。

喧嘩っぱやいのは総長時代から全くといっていいほど変わってない。



俺は相手の胸ぐらを掴む。

「謝れよ。今なら許してやるよ!」

吐き捨てるようにそう言うと相手は全く顔の表情を変えずこう言った。





「ちっせ・・・」






ピキッ!!




「誰がチビだって!!」


「お前だよ。」



ムカーッ!!!!!!!



「うるせぇ!!170cmあるわボケ!!」


「俺は185だ。」



いちいちカンに障る事を言ってくる相手に俺は思わず殴りかかった。




だけど・・・



シュンッと空を切る俺の拳はあっけなく相手の手に掴まれてしまった。



「おいちびっこ。ココは仕事する場所だ。中坊は家で勉強してな。」


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