ホストクラブの罠(不良総受け)
第7章 たった一言
――※大和視点※――
言ってしまった。
『好き』だという気持ち。
瑠希さんは意味がわからないという顔で立ち尽くしている。
こんなぐちゃぐちゃの顔で、みっともない告白、生まれて初めてだ。
今までなんでもスマートにやってきたのに。
瑠希さんの事になると歯止めがきかない。
自分本位でしか動けない。
なんて最低な告白―――――
「おま・・・何言ってんだよ!?
意味わかんねぇ。」
「好きなんです。」
「冗談やめろよ。」
ここまで言っても伝わらない気持ち。
冗談ですませんなよ。
俺の気持ち。
『好き』
って
どうやったら伝わんのかな?
俺はギュッと瑠希さんを抱きしめる。
伝えたい。
受け止めてくれなくていい。
ただ、
俺の気持ちをなかった事にしないで欲しい。
「ば、っ!離せ!!
お前、ふざけんな!!離せ!!」
「だって・・・
瑠希さん、俺の告白ちゃんと聞いてくれないじゃないっすか。
俺は『好きだ』って言ったんです。
それを流さないでください。」
伝わって・・・
俺の想い・・・・・
唇を重ね、嫌がる瑠希さんに無理やりキスをした。
強引に舌をねじ込み、最後になるであろうキスを堪能する。
「んんっ!!んぁ・・・
はな、んっ!!」