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第6章 熱意と決意


最後尾を歩いていた男と目が合った。
男はフンッと鼻を鳴らすと、オレに近づいてきた。



おもむろにズボンのポケットから何かを取り出すと、



「せいぜい頑張りな♪」



そう言いながら、それでオレの頭を小突いた。



それは、ドラムのスティックだった。





「ふざけ…」

「ざけんなっ!!」




瞬間、男の手首が捻りあげられる。
スティックはカランッと音を立てて、床に落ちた。



「いててててっ!」



男の手首を掴んでいたのは、激怒した菅生さんだった。



「スティックの使い方もわからねぇやつは、ドラムをやる資格はねえ!!」




怒鳴りながら、菅生さんは更に男の手首を捻りあげる。



「いててっ…!」

「やめろよ!!」



男の仲間が戻ってきて、2人を引き剥がした。




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