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第6章 熱意と決意


頭を下げ回った後、オレの元に戻ってきた。



「頭、大丈夫か?」



そう言って菅生さんは少し腰を曲げて、オレの頭に手を置いた。



「…大丈夫ですよ、これくらい」



オレはニコッと笑うと、

そばにいる高藤さんにも、助けてくれた礼を言った。




「でも…あんな人たちがバンドしてるなんて…」

「ああ、中には常識のねぇ奴もいるからな」

「今日のバンド対決に出るんすよね…」

「ふん…あんな奴ら、俺たちがぶっ潰してやんよ」



ニッと菅生さんは笑った。



うん、菅生さんたちなら…
勝てそうな気がする。


だけどボーカル…
順平だしな…




「…応援してます」



オレは2人に微笑んだ。



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