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第6章 熱意と決意


教室を飛び出して、オレはトイレに逃げ込んだ。

洗面所の鏡で、自分の顔を見てみる。



「マジ…耳まで真っ赤じゃん…」



こんな姿を見られたのかと思うと、もっと恥ずかしくなった。

水道の蛇口をひねって、顔を洗う。




「ふー…」




それでもオレの心臓はまだドキドキしていた。




ああっ、もう…
何考えてんだよ…

高藤さんは男なんだぞ?
なんで触られただけで動揺するんだよ…




オレは自分を落ち着かせるために、人気のない方に歩き始めた。



3階の奥の方に行くと人もまばらになり
、オレはホッとする。






「…ん?」




その時微かに、どこからか音が聞こえてきた。



それはどうやら、視聴覚室から響いているようだった。



オレはそっとドアを開けてみる。




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