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第6章 熱意と決意





「あ…」




オレはつい声を漏らした。




音を奏でていたのは蒼士だった。


真ん中辺りの椅子に座って、蒼士は夢中でギターを弾いていた。


オレの気配には全く気付いていない。





蒼士は左手の指で弦を交互に押さえ、右手はピックで弦を弾いていた。



アンプがないから、音はそんなに響いてない。



だけど楽器のことわからないオレでもわかる、
弾いてる曲は多分、かなり速い曲だ。



すごい速さで指がしなやかに動いて、オレはその姿に圧倒された。






蒼士…

上から目線でむかつく奴だけど、



ギター弾いてる姿は
かっこいいよな…






オレはしばらく見入ってしまった。




その時。





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