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第6章 熱意と決意




「じゃあ、楽しもうぜ!!」



ガッと順平の腕が首に回った。

引きずられるように、ステージに向かわされる。





「ちょっ…順平!?」


「いい加減素直になれよ、卓也。ほんとは歌いたくてしょうがなかったんだろぉ~?」

「…///」




もう、隠しきれない。


オレの胸はさっきよりも高鳴っていた。







ステージに上がると、みんながオレを迎えてくれる。


言葉を発しなくとも、気持ちは通じていた。






今はめいいっぱい楽しもう、

それだけだ。









オレは観客に振り返る。



そこは初めて見る光景だった。


たくさんの人が、オレたちを好奇心の目で見上げている。





不思議と気持ちは落ち着いていた。



なぜだろう…
さっきはあんなに不安だったのに…





今は歌いたくて仕方がない。








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